INTERVIEW スペシャル対談

ゼロサム創刊20周年記念!スペシャル対談 第1弾

御巫桃也先生 × 久米田夏緒先生

御巫桃也先生

代表作

「カーニヴァル」 腕輪と絆を巡るファンタジック☆サーカス!

久米田夏緒先生

代表作

「ボクラノキセキ」 前世と現世が交差する学園転生ファンタジー!

御巫先生、『カーニヴァル』完結おめでとうございます!

ありがとうございます! 私は『ボクラノキセキ』を愛読しているのですが、どこから読んでも気持ちよく物語の中に入っていける作品ですよね。読み始めると止まらなくて、本当に次の巻に繋げるのが上手い方だと思って、毎月尊敬して読ませていただいています。

ありがとうございます…! 子供の頃から漫画雑誌を読んでいて「次回どうなるのだろう? 」というワクワクが私自身の生きがいでもありましたので、御巫先生にも読者の方々にもそう思っていただけているなら嬉しいです。

「早く続きが読みたい…! 」という気持ちになります。

担当編集さんから聞いたのですが、『ボクラノキセキ』はコミックスで続きを待てない読者の方が本誌も購入してくださっているそうで、本当にありがたいことです。

いつもワクワクするんですよね。本当にいち読者として楽しませていただいています!

ありがとうございます…! 御巫先生にお尋ねしたいことがあって、ラストの展開がご自身の中ではっきりとイメージできてきたのはどの段階でしたか?

ラストの黒幕的な人が誰かという案は初期からあったのですが、そのルートを出せそうだと思ったのは連載が中盤を越えたあたりでしたね。その頃には最後まで描かせていただけそうだと確信が持て始めたので、今の形で描こうと考えました。でも最終回までのページの配分が難しくて、苦労しました。担当編集さんにもたくさん相談に乗ってもらって。

大変そうな感じですね…。

「カーニヴァル」が完結した「月刊コミックZERO-SUM 2021年12月号」

私も久米田先生に聞きたいことがあって。『ボクラノキセキ』のラストは既に決まっているのですか?

漫画の絵として「こうする」というビジョンが全て確定しているわけではありませんが、連載開始の時から「終わりはこうなる」という流れは決めているんです。最終話までの配分がこれから大変になってくるのだろうな…、と御巫先生のお話を聞いて思いました。

そうですよね。物語の途中で分岐ルートが結構あって、そこで「どこを選ぼう?」と迷うことはありませんか?

あります。今後も結構変わってくるのだろうな…と。

私は想像していたよりも最終話があっという間に迫ってきて恐怖でした。後半のページ数は多く見積もっていた方が良いのだと今回学びましたね。前半でページを使い過ぎたと反省しています。

「月刊コミックZERO-SUM 2021年12月号」巻頭カラー

私もコミックス作業でそういう経験があります。「この前最新刊が出たばかりなのに、もう次の巻の残りが2話分しかない!! 」みたいな。

ありますね!

「あそこまで描きたいのに入らない! 」みたいな現象が毎巻起きていたりするので、配分を考えるのは大変なことだと思います。

本当に大変ですよね。

――お二人はどのような経緯で知り合ったのですか?

久米田先生とは一迅社の謝恩会が初めましてでしたね。まだお互い読み切りを描いていた時期だったはず…。

そうだった気がします!

久米田夏緒先生の初コミックスである短編集「ニュースパレード」収録作「あんときあんなで」より

少なくとも15年以上は前の話なので、そう考えると月日が経つのはあっという間ですね(笑)。謝恩会で当時の担当編集さんが「久米田先生は仙台にお住まいで ~」と紹介してくださって。透明感があって、優しくて、会話の節々に人柄が出ている感じですぐに好きになりました!

とても恐縮です。私の御巫先生の最初の印象は、穏やかでニコニコしていらっしゃって、私が変なことを言ってしまっても笑顔で受け止めてくださる方でした。当時の御巫先生の読み切りがダークな感じで、人の心の闇を描いた作品でしたのでお会いする前はそのようなイメージがあったのですが、直接お会いしたら真逆というか。深い心をお持ちの方だなと今でもずっと思っています。

恐縮です!

「カーニヴァル」初の番外編コミックス「カーニヴァル番外編 明日の約束」に収録された御巫桃也先生の初期短編「クリミナルイーター」より

あとはサイン会に御巫先生がお花を贈ってくださったり。

私も久米田先生からお花をいただいたり、近くでイベントが開催されていた時にはお邪魔したりもしましたね。

ですね。私、本当に御巫先生が大好きで、担当さんと打ち合わせをしているはずが、いつの間にか『カーニヴァル』の話題になっているんですよ!

照れますね…!

――「ZERO-SUM」も今年で20周年を迎えましたが、20年という月日の経過も早く感じられましたか?

本当にあっという間でした。「ZERO-SUM」を知ったのが創刊2周年の頃でしたが、20年も時間が経過した感覚がなくて。こんなに長く刊行されていて凄いなと思っています。

私も20周年と聞いたときに「20」という数字の大きさに驚きました。20年前は学生で、丁度実家を離れて一人暮らしを始める年でしたね。「ZERO-SUM」は創刊から購入して読んでいたのですが、当時創刊号を本屋さんで買って、それを持ったまま別の地で一人暮らしを始めるといった新しいことが重なった時期でした。

私は勤めていた会社を退社して漫画家に転職しようと思っていた時期でしたね。

――お二人とも新しい事に挑戦される時期だったのですね。当時の「ZERO-SUM」には、どんなイメージを持っていましたか?

最初はハイセンスファンタジー雑誌のような、ダークファンタジー系が多い印象でしたね。

私も最初の「ZERO-SUM」の印象はダークでクールでスタイリッシュで、絵も上手くて。センスと画力と…様々なモノが高いレベルにある雑誌という印象でした。

――現在の「ZERO-SUM」には、どんなイメージを持っていますか?

キラキラしていて女子力が上がっているように思います。可愛らしさも加わった感じですかね。

おっしゃる通りですね。当時はダークでスタイリッシュでというのが「ZERO-SUM」らしさだと思っていましたが、現在の「ZERO-SUM」はキラキラでフワフワで可愛い作品がたくさん掲載されていて、時代と共に雑誌も変化しているのだと感じます。でも今も昔も変わらず「ZERO-SUM」らしさという言葉が凄く似合う作品がたくさん集まっている雑誌だと思います。

――先ほど久米田先生が『カーニヴァル』のお話を良くされているとのことでしたが、特にどういうところが好きですか?

『カーニヴァル』は絵もストーリーも台詞も私たち読者が「こういうのが欲しいなぁ」と思った瞬間、ページをめくると求めていたものが飛び出して来るんですよ。心が読まれているのかと思う程で(笑)。しかも読者が想像しているさらに上を御巫先生は描かれていて。それも御巫先生のサービス精神や、確かな技術力の賜物なのだなと。毎月エンターテインメントを受け取っている感覚で読んでいました。

――特にお気に入りのキャラクターはいらっしゃいますか?

ツクモちゃん!

有難いです!

最初から可愛いなと思って読んでいたんですけど、コミックス4巻くらいでツクモちゃんが敵の組織に囚われてしまうエピソードがあって。そこで「命は仲間にしか渡さない!! 」と強い決意をしたときに「うわああ、好きだ! 」となりました(笑)。

(笑)。

「カーニヴァル」第4巻より

それにコミックス6巻の表紙が本当に可愛いんですよ!

ありがとうございます…!

ツクモちゃんの可愛さや可憐さ、御巫先生の絵のセンス、色合いなど全てがこの表紙の魅力だと思っていて。これを見た時に雷に打たれたような衝撃を受けました。

「カーニヴァル」第6巻の表紙

――『カーニヴァル』は衣装も魅力的ですよね、参考にしているものは何かあるのでしょうか?

参考にしているものは特にないのですが、元々服飾のデザインが好きで、外出した時に周りの人たちが着ている服を見て「あの切り替えし可愛い」とか、自分が好きで見たものから理想の服を描いていたのだと思います。特に「輪」は舞台衣装のような雰囲気なので、そういった非現実的な衣装を描くのが好きなんですよ。

「カーニヴァル」第21巻より

――なるほど。御巫先生にとって『ボクラノキセキ』はどのような作品ですか?

久米田先生は読み切りの頃から「爽やかで青春モノがとても合う絵柄だな」という印象を持っていました。でも『ボクラノキセキ』では、さらに私の好きな「魔法」や「転生」という厨二設定も盛り込まれていて(笑)。

(笑)。

それを見て、「このストーリーにこの絵柄を合わせるなんて、良すぎてズルい! 」と感動に近いモノを感じていました。それに久米田先生の絵には隅々にフェチが入っているんですよ。キャラクターの肉体とかも凄くリアルで、ストーリーはファンタジックな世界なのに、現実でも起きているような感覚になるんですよね。

「ボクラノキセキ」第19巻より

――好きなキャラクターはいらっしゃいますか?

私は瀬々稜くんが好きですね。

おっ!

現世では飄々としていて、少し軽い感じのキャラクターなんですよね。でも前世では王子様。ユージンと切り替わる時の二面性や、前世の謎多き王子という姿と、現世の軽い感じの高校生というギャップが格好良くて(笑)。あとは純粋に見た目が好みです。みんな好きですけど、やっぱりイチオシは瀬々くんですかね。

ありがとうございます!

「ボクラノキセキ」第24巻より

――魅力的なキャラクターを作るために特に注意されていることはありますか?

キャラクター同士の個性を被らないようにしたことと、外見をシルエットだけで見せたときに誰だかわかるようなデザインにしようと意識しました。またストーリーを作っていく際に、そのお話の展開に流されてキャラクターの人間性がぶれないように注意して作りましたね。

もしかして御巫先生はキャラクターが勝手に動くタイプですか?

そうですね。ネームの時に、プロットと違う台詞をキャラクターが言い始めることが何度もあって。そうなると台詞の変更に合わせてその先のストーリーも少しずつ調整して、結果的に作り変えるということが良くありました。

私も御巫先生と同じでストーリーを展開させることを優先して作っているのですが、各キャラクターの人間性は絶対に捻じ曲げないように注意しています。例えばそのキャラクターがすぐに他人に助けを求められる子なのか、一人で抱え込んでしまう子なのか、隠し事をしてしまう子なのか。そういった性格はそのキャラクター特有のモノなので、その筋だけはブレないようにしています。それにキャラクターの性格がストーリーの分岐に繋がることもありますので。

「ボクラノキセキ」第19巻より

――性格や価値観など、ご自身に一番近いキャラクターはいるのでしょうか?

近いキャラクターはいないかな…? 自己投影すると自分になってしまうので、私の場合はあまりしないようにしています。でも価値観などは自分を通してキャラクターに反映するので、全体的に私に引きずられないように「このキャラクターはこういう人」と客観的に見て作っていった気もします。少し冷めた目をしているキャラクターは、クールな知り合いを参考にしたり(笑)。

私もキャラクター一人に対して自己投影することはないですね。どちらかと言うと私自身の要素をキャラクターたちに分け与えている感じでしょうか。まあ、私が想像できないキャラクターの方が多いんですけど(笑)。

――想像できない時はどうされているのですか?

全部が私にならないように担当編集さんやアシスタントさん、家族、友達に「こういう時ってどんな行動をする?」と聞いたりして、選択の引き出しを普段から多めに持つようにしています。

――なるほど、客観的な視点も大切ということですね。連載は大変だと思いますが、特に大変だったことはどんなことですか?

最初は作業のスケジュール管理が大変でしたね。終わるまでずっと作業してしまうタイプなので、上手く休みを作ることができなくて。体調管理も難しくて、周りの方々に迷惑をかけてしまったのが反省点です。

わかります。元々「ゼロサムWARD」という隔月刊行の雑誌で連載していた頃は、2か月に一度の締め切りで60ページくらいのペースで描いていました。でも移籍してから毎月30ページくらいになって。作業量は同じくらいですが締め切りが毎月来るので焦りました。今でこそ月1回の締め切りには慣れましたが、慣れるまでは本当に大変でしたよ…。でも、実際に月イチの締め切りを経験したことで、連載されている先生方への尊敬の念が改めて高まりました。

「ボクラノキセキ」第1巻より

――逆にどういう時にやりがいや楽しさを感じますか?

読者の方から感想をいただけたり、仕事で関わった方に「作品が好き」と言ってもらえたり客観的な意見をもらえると幸せでした。また他の作家さんとお付き合いができるなど、自分が描いた作品から読者の方々に繋がりができていくことが喜ばしいことだと思っています。

私は以前サイン会をやらせていただいた際に「同じ作品を好きでいてくれるファンの方たちが、同じ空間に集まるのは凄く素敵なことだな」とふっと思ったんですよ。私自身がそういったイベントに参加して「あの人も、この人もみんな同じ作品が好きなんだ! 」と思うだけでハッピーな気持ちになれちゃう人間なので(笑)。書店さんや出版社さんのお力を得て、そのような体験ができたのは楽しい思い出ですね。

――良い思い出ですね。時間を遡り、久米田先生は『ボクラノキセキ』の連載が決まった当時のことは覚えていらっしゃいますか?

私は『ボクラノキセキ』の前に短編集を2冊出していただいて、実験的な感じで好きに描かせていただきました。でも、あまり商業的には売り上げが振るわなかったんですよね。それで当時は行き詰ってしまって、凄く悩みながら作ったのが『ボクラノキセキ』の連載の企画でした。「アンケートの反応が良ければ連載のGOが出る」ということで、まず読み切りという形で0話を載せて頂けたんです。嬉しいことに反応も良く連載させてもらえることになりました。スケジュールを含め、初めての連載はもちろん大変でしたが、連載が決まる前は本当に悩んでいたので、今思うと『ボクラノキセキ』は肩の荷が下りた状態でスタートできた作品だったと思います。

久米田夏緒先生の短編集「携帯寓話」「ニュースパレード」の表紙

――御巫先生は『カーニヴァル』の連載が決まった当時はいかがでしたか?

連載決定を実感する間もなく、とにかく目の前のことをしていくのに必死でしたね。印刷された雑誌を見て線の具合や、絵の密度を変えたりとひたすら目の前のことをやっていたことしか覚えていなくて…(笑)。気付けばいつの間にかコミックスの巻数が進んでいたみたいな、本当にバタバタでした。

「カーニヴァル」第1巻より

――設定を考えるのに事前準備も大変だったと思います。どのように世界観を構築されていったのでしょうか?

「自分が好きな設定や世界観を織り込みたかった」という気持ちが強くありました。アンケートの反応次第ではコミックス1巻で打ち切られることもあるので、最初は全1巻でまとめるくらいの内容で考えていました。連載スタート時はアンケートが全く振るわなくて「嘉禄を見つけて終わり」くらいで覚悟していたんですよ。でも、もう少し続けられそうな兆しが見えて、コミックス3、4巻まで出せた時にようやく今の着地点くらいまでの世界観を広げました。「頭の中にはあったけど捨てるかもしれない」という設定を少しずつ加えていく作り方でしたね。

「カーニヴァル」第6巻より

――世界観を広げるにあたり設定資料などは作られているのでしょうか?

連載前に組織や世界観などの設定を全て書き出しました。キャラクター表なども作りましたが連載がどこまで続けられるかわからなかったので、使った設定、使わなかった設定、出せなかったキャラクターなどもたくさんありますよ。

それ、メチャクチャ見たい~!

内容を次々変えてしまったところもあったので、今見返すと「これ、どこ行ったの?」みたいな要素も結構あって(笑)。

やはり連載中ですと没になったネタを出すことは結構憚られると思いますが、作品のファンとして「実はこうだった」「こういう設定があった」など『カーニヴァル』の様々なifを知りたいです!

いやぁ、恥ずかしい…! 先日、前に描いた設定資料を久しぶりに見直していたら、アシスタントさんに「世界地図あったんですね」って言われて(笑)。

世界地図があるんですね!

――気になりますね! 久米田先生はどのようにして世界観を作られましたか?

御巫先生にも褒めていただいたのですが、読者の方々が物語に入りこみやすいように「リアルな世界観」を意識して設定を考えています。『ボクラノキセキ』は現世の高校生たちと、前世の中世ヨーロッパ風の世界に生きる人たちの二つの世界で物語が展開していきます。その中で主人公を高校生にしたのには理由があって、読者の方々に「実際に身近でもこういうことが起こるかもしれない」と違和感なく想像していただくために「ZERO-SUM」の読者層に近い高校生にしたのです。

「月刊コミックZERO-SUM 2019年9月号」巻頭イラスト

――リアリティを出すためにどのような工夫をされていますか?

例えばキャラクターの髪の色ですね。瀬々や七浦のように金髪やアッシュはOKに、でも現実的でない地毛が青い髪のキャラクターはNGとか。制服も実際に高校生たちが着こなすようなアイテムをなるべく取り入れるように意識しています。

「月刊コミックZERO-SUM 2021年6月号」巻頭イラスト

久米田先生も設定資料など作られたりしたのですか?

地図や年表などたくさん作りました。でも背景設定は非常に未熟だったんですよね。連載開始当初は建物の外観には煙突がないのに、建物の中には暖炉があるとか。今では気付けるのですが、当時は全然気が回らなくて、背景に関しては反省する部分がたくさんあります。

あるあるですよね。話は変わりますが、久米田先生は日頃の健康管理などはどうされていますか?

「こういうことをしています! 」と胸を張って言えることはしていないのですが、できるだけ野菜を食べたり、スーパーまで歩いたり…ですかね。どうしても家での仕事になるので、メンテナンスは大事だとは思うのですが、なかなか。

わかります。

やはり人並みに体調が悪くなったり病院に行かなければならないことが度々あると、日頃のメンテナンスは大事だと実感しますよね。

そうなんですよね、筋力が落ちると描く体力自体も減って来るなと(笑)。

そうですね。御巫先生は何かされていますか?

「やらなきゃ! 」と思い、隙間時間に壁に手をついて腕立てをしてみたことがありましたが、筋力が無さ過ぎて翌日筋肉痛になっていました(笑)。少し運動しただけでですよ…。

――久米田先生はNintendo Switchの『Fit Boxing』をされているとか…?

そう、ゲーム内の「頑張れ! 」という声優さんの声を聞いて頑張っていたのですが、最近は肩の調子が悪いので休憩中です。でも最近はゲームで運動できるので良いですよね。

そうですね。久米田先生は一日の作業時間など決めていたりしますか?

絶対に睡眠は9時間取るようにしていて、他は基本的に描いています。作業が遅い方なので、1日の中で作業時間に充てる割合は多い方かと思いますが、御巫先生はルーティンなど決まっていますか?

全然決まっていないので今後決めていきたいとは思っています。やはりキャリアを重ねるにつれて徹夜ができなくなるんですよ。体力を保つためには寝る時間をきちんと決めてやっていきたいのですが、作業が終わらないと寝られないタイプなので。私も作業が遅い方なので早くできるようになりたいです。

「月刊コミックZERO-SUM 2022年2月号」センターイラスト

――作業中はどのようにして集中力やモチベーションを保っているのですか?

私の場合、割と集中できる方なので、作画の時は動画などを聴きながら頭を遊ばせて手だけ働かせるイメージですね。ネーム段階ではお話を作るためにずっと頭を使い続けているので無音の静かな環境が良いのですが、描く作業になると興味がある音楽を聴いたりしながら、という感じです。

私も音楽は大事にしています。小~中学生の頃からゲーム音楽を聴きながら絵を描いていたので、それが染み込んでいるのかゲーム音楽を流すとスイッチが入りますね。

――話を聞く限りお二人とも引きこもって仕事をしてしまうタイプですか?

そうですね、引きこもり系です。新型コロナ前は編集部で打ち合わせをして、その帰りに街中を寄り道したりなどはあったのですが…。今は必要がないと外に出なくなってしまいました。

「月刊コミックZERO-SUM 2019年10月号」表紙イラスト

――最近は打ち合わせもリモートで行われることが多いのでしょうか?

打ち合わせはLINE通話です。一度だけ新型コロナが落ちついたときに担当編集さんが家まで来てくださって、直接打ち合わせができたのですが。久米田先生もリモートで打ち合わせされているのですか?

私も通話で打ち合わせをさせていただいています。

――そうなると久米田先生もあまり外に出ない感じですか?

そうですね、買い物とゴミ出しくらいです。良くないですよね(笑)。

――なるほど(笑)。それでは最後にいつも応援してくれる読者の皆さんにメッセージをお願いします。

まず『カーニヴァル』を手に取り読んでくださってありがとうございます! 少しクサい台詞になってしまうのですが、自分はずっと「誰かの心にエールを送れるような作品を描きたい」と願って描いてきたのでこれからもそういう作品を作り続けられたらと思います。今は変化の時代にありますが、皆で良い時間を過ごせたら良いなと願っています!

――次の作品は何か既に考えられていらっしゃるのでしょうか?

今考えていて準備中です。今度打ち合わせの時に担当編集さんとお話をする形になるかと思います。

――楽しみですね。久米田先生からも読者の皆さんにメッセージをお願いいたします。

最初の読み切りから追いかけてくださる方も、最近一気読みしてくださった方も、本当に皆さんのおかげで連載を続けられていますし、日々感謝の気持ちを持ちながら描いています。長く謎だった部分の解明のターンに入っているので、これからも読者の皆さんに楽しんでいただけるものを描けるように頑張ります。これからもよろしくお願いいたします!

今回このような貴重な機会をいただけて嬉しかったです。久米田先生とたくさんお話しできて感動しました。とても楽しかったので、またお話しできたら嬉しいです!

こちらこそ、非常に緊張したのですが久しぶりに御巫先生とお顔を合わせてお話できて心が満たされました。貴重なお話がたくさん聞けて、本当にありがとうございました!

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公開日:2022.4.8

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